ダイビング器材をピカピカにする

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 ダイビングの器材は、ダイビング後によく洗わないで放っておいたり、長年使っていたりするとと、「緑青(ろくしょう)」といわれるカビのような苔のようなものや塩が付着(塩がみ)します。これを簡単に洗い落としてくれるすぐれものがあります。
 今回は、ダイビング器材の洗浄に便利なアイテムをご紹介します。

緑青や塩ガミには「クエン酸」

 クエン酸というのは、料理などにも使われるものなので無害です。そのため、レギュレータやスノーケルなど口に入る部分に使ってもなんら問題はありません。
 MSUでは、普通のクエン酸ではなく、「無水クエン酸」というものを使っています。これは、普通のクエン酸から水の分子を除去したもので、こっちのほうが空気に触れても固まらないので、長期に保存する場合に便利だからです。

5%の溶液をつくる

 クエン酸を購入したら、さっそく使ってみましょう。1リットルの水に50ccの無水クエン酸を加えてかきまわし、5%溶液をつくります。これを必要な量だけ繰り返して、器材を浸せるくらいまでにします。この溶液はクエン酸ですので、口に入っても安全です、5%溶液ですとかなり酸っぱいですが、健康には問題ありません。
 溶液を作るときは、1リットルの計量カップと50ccの計量スプーンがあると便利です。

器材を洗う

 洗い方はごく簡単です。クエン酸溶液の中に、器材を入れて放置するだけです。5分くらい放置したら汚れている部分を歯ブラシなどで軽くこすれば、簡単に塩も緑青も落ちると思います。もしも、落ちが悪いようなら、器材をもう少し長くクエン酸溶液の中に漬けておきます。クエン酸なので一晩くらい放置しても大丈夫ですが、時々様子を見ながら漬け置きしてみてください。

アブラ系の黒っぽい汚れはどうする?

 アブラの汚れは、クエン酸では落ちにくいので、重曹を使うんですが、重曹単体ですと汚れ落ちが今一つなので、重曹の溶液のなかにSimpleGreenというアルカリ系の洗剤をぶち込んだものを使います。とんでもなく良く落ちます。
 注意点としては、重曹や洗剤で器材を洗った場合に、もともとグリスが付いていた部品は必ずグリスアップしてください。単純に黒くなった汚れを落としただけなら何もしなくてOKです。ダイビング器材には、グリスを付けてはいけない部品とグリスアップしないといけない部品があるので、とくに器材を分解して洗浄するような場合は、メーカーの説明書に従って注意して作業をして下さい。グリスもシリコンオイルしかつけてはいけない場所が多数ありますので、注意して下さい。WD40やCRC-556などのオイルの粒子が細かいものを付けると、金属でも割れてしまう場合がありますので、必ずメーカーの説明書に従ってくだだい。

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