ダイビング器材を買う

diving equipment その他

ダイビングを始めたら自己器材がほしくなる

 ダイビングを初めてした人の中には、水中世界に感動してはまってしまう人がすくなくありません。筆者も永くダイビング・インストラクターをしていますが、初めてダイビングをして完全にはまってしまい、すぐに今の仕事を辞めて、一気にダイビングインストラクターまで上り詰め、二束三文の月給で沖縄のダイブショップに住み込み、今でもダイビング・インストラクターをして毎日充実した笑顔で日々を過ごしている方を何人か知っています。時としてスクーバ・ダイビングは人生を180度変えてしまうほどのインパクトを人に与えます。
 そこまでのめり込まないとしても、水中世界の探検は楽しいものです。何度もダイビングをしに行っていると、なかにはボロボロのゴミのような器材をレンタルと称して貸すダイビング・ショップに遭遇します。そのような器材で楽しくダイビングできるはずもなく、嫌な思いをしてしまうダイバーもいます。また、海外のメンテナンスが行き届いていないダイビング・ボートに乗ってしまい。エキジット時に階段の手すりで手を切ってしまう人もいます。
 そうした経験から、やはり自己器材を買いたくなるのはうなずけます。しかし、ちょっとまってください。ダイビング器材を購入するには、いくつかの注意点があります。今回は、そのような器材購入時に考えなければならないポイントを解説します。

自分のダイビング・スタイルから器材の種類を決める

 これ、実は一番重要なポイントです。ご自分のダイビング・スタイルを考えてみましょう。

主に海外旅行の時にダイビングをする 飛行機は主にLCCを利用する
LCCは利用しない
主に国内旅行の時にダイビングをする 旅行には自家用車を使う
自家用車は使わない
自宅から車で行けるところでダイビングする  
自宅から電車やバスを乗り継いでダイビングする  
ダイビングはショップに迎えにきてもらう  

 (1&4&6)飛行機でLCCを使わない人は、LCCを使う人よりも重い荷物を運べます。同様に、手荷物を預けないで機内に持ち込んで、すばやく空港から出たい人も、あまり重い荷物は運べませんね。
 (3&5)また、自家用車で移動できる人は、安全のためのファーストエイドキットや娯楽のためのグッズをたくさん持っていけます。
 このように、自分がよく利用するダイビングのパターンを把握しておくことが大事です。そのニーズに合った器材を購入するようにしましょう。

diving gear 何れのパターンでも、一度自己器材を購入したら、ダイビング後には必ず真水(水道水)で器材を洗ってください。ホテルなどでバスタブがある場合は、バスタブに水を張って、1時間くらい器材を漬けておき、その後に手でこすってぬめりや汚れを落とします。
 塩ガミや緑青がついてしまった場合は、お酢かクエン酸の5%の液に浸しながら歯ブラシなどでこすると綺麗に落ちます。マスクのスカート部分の汚れなどは中性洗剤や重曹などで落とします。
 直射日光にダイニングの器材をさらすのはよくありません。すぐに色あせしたり劣化したりします。ダイビング器材はできる限り日陰で時間をかけて干してください。その逆に、ラッシュガードや水着などは日光にあててよく干せば、匂いなどの心配がありません。ウエットスーツやダイブスキンもダイビング器材と同じで直射日光に当てるのはお勧めしません。
msu how to keep diving gear
 MSUでは、ダイビング前にセッティングした器材や、1本目が終わって2本目を待っている器材には、長時間直射日光があたらないように、カバーをかけて日光から器材をできるかぎり守っています。特にお客様の自己器材を優先して保護しています。器材の洗浄時なども、まず水が汚れる前に、お客様の自己器材を優先的に洗ってから弊社のレンタル器材を洗うようにしています



重器材にはたくさんの種類がある

BCD BCDやレギュレータに代表される「重器材」ですが、これにはたくさんの種類があります。
チタン製のファーストステージ、軽量化されたBCDなど旅行で持ち運ぶことを主目的とした超軽量化器材、DINレギュレータのようにより多くの空気流量、空気圧に耐える高性能器材、ダイブマスターやインストラクターを目指す人が使う「標準器材」、最新のテクノロジーを駆使した器材など、ほんとうにたくさんの種類があります。高価なものからセット販売でディスカウントされているものまで多種多様です。
 旅行用の軽量化器材を購入した人は、地元でしっかりダイビングを楽しむために、もう1セット通常構成の器材がほしくなるのは人情ですよね・・・。そして奥さんに怒られるわけです・・・。笑

重器材を買う前に知らなければならないこと

 まず、BCDやレギュレータなどの重器材は、最低でも2年に1度は分解清掃を含むメンテナンスを受けなければなりません。もしも、重器材を1年に1回も使わなかったりしている場合は、安全のために毎年メンテナンスに出すことをお勧めします。

 上記の理由から、旅行先で重器材を購入するのは得策ではありません。できれば自宅からそう遠くない場所にあるダイブショップで購入すると良いと思います。重器材などを買ってくれるお客様は上得意客に分類されますから、初回のメンテナンスは無料とか、ショップが主催するダイビングツアーへの特別割引などいろいろと優遇してくれるはずです。メンテナンスにしても購入店でしてもらったほうが普通は安く上がります。

 上記の理由から、MSUでは旅行でセブにいらしたお客様に重器材をお勧めすることはありません。もしもお客様から販売の要請が会った場合は、日本で信頼できる器材販売実績も多いショップをご紹介しています。

ダイブショップで重器材を勧められた場合の注意点

 この場合、言えることは1つです。
即決せずに、器材のメーカー名と商品名を写真に撮るか、メモして家に帰ってからインターネットで相場の価格と口コミや評判を調べてから買うかどうか決めてください。もしも、ダイビングをよく知っている知り合いなどが居たら、その器材について聞いてみるのも得策です。そして、もしも、今すぐ決めろと言われたら、遠慮なく断りましょう

軽機材の購入

 マスク・スノーケル・フィン・ブーツなどは、一般に軽器材と呼ばれています。軽器材は持ち運びもラクで、メンテナンスに出す必要もありません。毎回使ったあとに真水に30分から1時間漬けておき、手でこすって汚れやぬめりを落として、日陰てよく乾かしておけばOKです。シリコンゴムでできたマスクのスカートやスノーケルのマウスピースの部分などは、いちど汚れやカビがついてしまうと落とすのが難しいので、カビなどが生えない、緑青などがつかないようにしっかり洗ってしっかり干すように心がけてください。たまに中性洗剤で洗うのもありです。

マスクに関して

scuba mask マスクは日本人の顔型にあった製品を作っているメーカーがいちおしです。GULLやTUSAがそれにあたります。それぞれのウエブサイトに製品情報が載っていますので、チェックしてみてください。
 マスクのメーカーはたくさんありますので、堀が深い人や欧米系の人の顔型に近い人は、CressiやOceanicやScubaPro、アクアラングなど欧米人の顔型に合った形のマスクを作っているメーカーを探してみてください。
 マスクを買うときは、一度同じ形のマスクを使って潜って見れると一番良いと思います。
 GULLホームページ(マスクのページ)はこちら
 TUSAホームページ(マスクのページ)はこちら

フィンに関して

scuba-diving-fins スクーバ・ダイビングで使用するフィンは、大きく分けて2種類あります。ブーツを履いてから装着するオープン・ヒールタイプと足にそのまま装着するフルフットタイプです。

 オープン・ヒールタイプのフィンは、岩場や砂利の場所などを通ってエントリーする場合に、ブーツで足を守れるので便利です。一方で、フルフット・タイプのフィンに比べると重い、ブーツは乾きにくい、旅行の時などにブーツとフィンの両方を持ち運ばなければならないなどのデメリットもあります。


full foot fin フルフットフィンは、ボートダイビングなど足を守らなくても比較的大丈夫な場所では便利です。適度に短いフィンであればボートの中で歩く時にじゃまになりません。また、フルフット・フィンにはフィン自体が硬いものと柔らかいものがあります。硬いほうのフィンは、トルクが稼げる反面、力をより多く使うので、足がつりやすかったりします。逆に柔らかいものは、フィンキックがしやすい反面、トルクが稼ぎにくく、スピードが出しにくいという性質があります。
 フルフット・フィンも、各国のメーカーから、たくさんのタイプが発売されており、たくさんの種類が存在しますので、できればいろいろなフィンを実際にダイビングで使用してから、自分に合ったフィンを購入されることをお勧めします。

グローブなどの小物

 グローブを使う場合は、地域のルールに従ってください。サンゴなどの保護のため、グローブ全面禁止のところもあります。グルーブを着用する場合は、特にサンゴにつかまったり、壊れやすいものを手すり代わりにしたりするのは絶対に止めましょう。無用なトラブルを避けるためにも、グローブを使う前に、使って良いかどうかをダイブマスターやガイドの人に確認してから使ってください。グローブが全面禁止でも、エキジットの手すりで手を切るのが嫌なので、エキジットのときだけ使わせて欲しいなどの要望があればどんどんリクエストしましょう。

ダイブコンピュータ

i770 ダイブコンピュータもほんとうに様々なタイプがあります。100ドル代のものから、20万円以上するものも出ています。
 そして肝心なことは、初心者だからといって安いものを選んではいけないということです。ダイブコンピュータは深度とノンストップリミットが分かれば良い。などと思ってはいけません。どこでどんなタイプのダイビングをすることになるかわからないからです。
 さて、そんなダイブコンピュータですが、最近のトレンドを挙げておきます。
 まず1つ目は、TUSAのIQ-1204などに代表されるソーラー充電式のダイブコンピュータです。これは高額な電池交換の必要がないということで財布に優しいのと同時に、電池の交換やコンセントにアダプターをつないで充電するような必要がないため地球にやさしいエコフレンドリーなダイコンです。しかし、このIQ-1204も販売から数年が経っており、現在のダイブコンピュータのトレンドからは少し遅れ始めています。
 ここで、2つ目のタイプですが、こちらは最新のトレンドを網羅しているタイプで、以下のようなスペックのダイブ・コンピュータがあります。
1.リチウム電池の充電式
2.トランスミッターを使ってタンク残圧をダイコンで管理
3.ブルートゥースでスマホと連携し、ナイトロックスなどの設定を全部スマホでできる
4.ダイブログをスマホおよびクラウドにアップロードできてログを簡単に共有できる
5.大型フルカラーディスプレイ
6.タンク残圧が分かることによって様々な追加情報を表示可能
といったところでしょうか。
dive computer特に、上記の3番と6番は非常に強力な機能です。
 まず、普通は、ダイブコンピュータの設定などは、小さいダイブコンピュータの本体を操作して行うので、目が見えにくくなっている中年層以上のダイバーはてこずりますし、手が大きい人などは何度も操作を失敗します。スマホで設定情報を編集して更新できれば、わかりやすいうえに使いやすいです。
 次に、上記リストの6番ですが、タンクの残圧が分かることによって、残りのタンク圧であと何分ダイビングができるのか、自分は1分間にどれくらいの量の空気を消費しているのかなどの様々な情報を表示してくれます。
 加えて、ダイビング開始時のタンク圧とダイビング終了時のタンク圧をログとして記録してくれるので、忘れっぽいダイバーの方(筆者もその中に入ります。笑)には強い味方になります。

さいごに

 いろいろ見ているとあれもこれも欲しくなってしまうダイビングギアですが、器材を購入するときは、以下のことに気をつけて、損をしないように、楽しいダイビングライフをおくってください。

1.ダイブショップで即決を求められても相場の値段などを調べるまではOKを出さない
2.様々なタイプのギアをレンタルなどで経験してから決める
3.本当に欲しい場合を除いて、旅行先で高額なギアを購入しない
4.特に重器材は自宅近くの信頼できそうなショップで購入しメンテナンスもちゃんとする
5.年に5本程度以下しかダイビングしないのならまずはレンタルで対応できないか考える
6.フィンなどダイビングポイントなどによって器材のタイプを変える必要が出てくることを知っておく

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