今日のトピック
マクタン島の有名レストランを紹介
Facebookの非公開グループ「セブ島・マクタン・日本人のグループ・誰でもウェルカム」内でこれから数回に分けて、セブ・マクタン島でおなじみの有名レストランを紹介していきます。
減圧モデルの解説
本ブログで、ダイブコンピュータがどうやって減圧不要限界などを計算しているのか、これから数回のシリーズに分けて、なるべくわかりやすく減圧モデルの計算方法を解説していきたいと思っています。乞うご期待。
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今日のマクタン島は久しぶりの晴天だったみたいなので、加工なしです。ここはどこでしょうねぇ。MCIA空港の裏ですかね。
スキューバ・ダイビングの話し
減圧モデルの話し・・・まずは前提知識
現代のダイブコンピュータは、様々な機能があり、じつに色々なデータをダイバーに提供してくれます。しかし、あのダイブコンピュータはどうやってそんな計算をしているのか不思議に思いませんか?
そこで、今回から数回に分けて、ダイブコンピュータなどがどうやってリアルタイムに減圧不要限界などを計算するのか、このしくみについて説明していきたいと思います。
この減圧モデルの考え方を理解すると、なぜナイトロックスを使ったダイビングが有用なのかも自動的に理解できるようになります。
水面で人体が受ける窒素の圧力
減圧モデルを説明するためには、これらの基本的な値が非常に重要な意味を持ってきますので、解説していきます。
・水面で人体が受ける空気の重さ(気圧)は1気圧です。
・空気中に窒素は79%(厳密にはもう少し少ないですが便宜的に)含まれています。
・減圧モデルの計算には、fswa (Feet Sea Water Absolute)「海水フィート絶対圧」という単位を使います。
1気圧をFSWAに変換すると
ちょうど海面で人が受ける空気の圧力は1気圧ですので、この1気圧をFSWAに変換してみます。
使う公式は、「fswa = 気圧 x 33」ですので、1気圧のfswa値は33となります。これを 「33 fswa」 と書きます。
なぜわざわざfswaと「フィート」に換算するのかは、後日説明するM値と深い関係がありますので、後日説明しようと思います。
窒素の分圧で考えると
空気の中には窒素が79%あると説明しました。
ですので、この33 fswaの79%が窒素の圧力ということになります。
これを「窒素の分圧」と呼びます。
1気圧中の窒素の分圧をfswaに換算すると、
「33 x 0.79 = 26.07 fswa」 となります。
つまり海面で人が窒素だけから受ける圧力は、26.07 fswaということになります。
ここまではついてこれてますか?
減圧症のメカニズム(ちょっと大雑把な解説)
ダイビングをして深度下へ潜降していくと、人体にかかる圧力が増していきます。どれくらい増すかと言うと、海水の場合は10m潜降するごとに1気圧増していきます。たとえば20mへ潜降したとすると、人体には水面での1気圧を足して、合計3気圧かかります。
ダイビングで使うレギュレータは、呼吸を助けるために周囲圧と同じくらいの圧力の空気を送り込んできますので、体内にも周囲圧と同じ圧力の空気に晒されます。ですので、この例の場合であれば「3×33=99 fswa」の空気の圧力があり、その中の窒素の圧力は、「99 x 0.79 = 78.21 fswa」となり、78.21 fswa まで窒素が体内に溶け込んでいくことになります。
さて、ここでダイビングを終えるために水面へ戻ってきたとすると、問題が出てきます。
どうやったら減圧症になるか・ならないか(ちょっと大雑把な解説)
また、ちょっと大ざっぱな説明になりますが、人体は、潜降するごとに、受ける圧力が増すのと同様に、浮上していくと周りの圧力が下がって行くので、体からも窒素が出ていき、結果的に体内の窒素の圧力が減っていきます。つまり、上の例で 78.21 fswa いっぱいまで体内に窒素が蓄積したとして、水面へ行くまでの間に、これが水面での圧力の26.07 fswa と同じになっていれば気泡は絶対にできないという理屈です。
ただし、浮上中のある時点(Xメートルとしましょう)で考えた場合、そのXメートルで許容できる窒素の最大量は水面のときに計算したのと同じように計算できるので、そのときにXメートル下で体内に溜まっていた窒素の圧力が、(浮上のスピードが早すぎるなどの原因で)周囲の許容できる窒素の圧力よりも高くなると、やはり窒素が気泡となって出てきてしまい、減圧症になってしまうので、常に周囲の許容できる圧力よりも体内の窒素の圧力(分圧)が同じか低くなるくらいにゆっくりと浮上していけば(ダイビングでは1分間に18mよりも遅いスピードでの浮上を推奨しています)、理論上は減圧症になならないわけです。
本当はもう少し複雑な減圧理論
上の説明は、減圧症の発生メカニズムを非常に単純化したものですが、実際にダイブコンピュータが減圧モデルの計算に使っている方法は、もうすこし複雑です。ここで登場するのが「M値」と呼ばれる数値と「ハーフタイム・コンパートメント」という用語を用いた考え方です。
今回はここまで
次回は、「ハーフタイム・コンパートメント」について解説したいと思います。
今日のねこ
リードをぶった切ってスタッフを血祭りにあげたあげくに逃走を図るイリンさん(笑)

今日のMEME
白人「不法移民は自分の国に帰れ!」
アボリジニ「おお? ほんと!? じゃあ、あんたはいつ出てくんだ?」
ははは・・・(汗)

そのころ東京では
東京は、今日は晴天でしたが寒い一日でした。しかし天気予報によれば、、明日は気温も改善するみたいです。健康診断で再検査になってしまい、明日がその再検査の日なので、びくびくしている筆者です(泣)。

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