スクーバ・ダイビングのマニュアルに書いていない知識のおさらい。
オープンウォーターってなんだ?

オープンウォーターというのは、ダイビング終了後に水面へすぐに出られる環境でのダイビングを意味しています。たとえば、海や湖などの開けた場所がこれに当たります。一方で、洞窟や沈没船の内部のように、頭上が覆われていて直接水面に浮上できない環境は「クローズド環境(Closed Environment)」または「オーバーヘッド環境(Overhead Environment)」と呼ばれます。
このような環境では、緊急時にすぐ浮上できないため、PADIオープンウォーターダイバーが単独で潜ることは推奨されていません。安全のためには、適切なトレーニングと資格を持つ上級ダイバーと一緒に潜る、または専用の コース(例:ケーブダイバースペシャルティ、レックダイバースペシャルティなど)を受講する必要があります。
PADIのコースの基本的な制約

PADIのトレーニングコースは一部を除いてすべてインストラクターやガイドなしでスクーバダイビングができるようになる「セルフダイビング」を教えるコースです。そのため初級ライセンスである「PADI オープンウォーター・ダイバー・コース」では18mまでの水域にセルフダイビングできるようにトレーニングを行います。これがオープンウォーターでは18mまでと言われている理由です。
オープンウォーターダイバーに設定されている18mというリミットは、PADIアドバンスオープンウォーターライセンス講習時にディープダイビングの方法を学ぶことで30m(限界深度40m)まで延長することができます。
例外規定

ダイバーの深度リミット(潜水可能な最大水深)については、ダイビングインストラクターやダイブガイドなどのダイブ・プロが同行している場合には適用されません。プロの指示に従ってください。
プロ資格をチェックしよう

ダイブセンターにコースやファンダイブを申し込む際にSNSやトリップアドバイザーなどからの情報だけを見て決めていませんか?
ダイビングプロやダイブセンターを選ぶ際に重要なことは2点です。
・ダイビング認定団体に登録済みのダイブセンターか?
・プロステータスが「ティーチング」ステータスか?
この2点は非常に重要です。
とくにダイビング認定団体に登録しているダイブセンターは保険加入が義務付けられていますので、もしもの場合に様々な補償を受けることができます。
また、メンバー更新していないダイビングガイドやインストラクターは、最新の基準や情報を得ていない可能性がありますので不安です。
それぞれの認定団体には、ダイブプロの状況をチェックするウエブページが用意されています。PADIの場合は下記のURLからチェックできます。
https://apps.padi.com/scuba-diving/pro-chek
ダイブセンターを選ぶ際のヒント

ダイブセンターには、個人または企業が独自にダイビング・サービスを行っている場合と、PADIなどの認定団体に登録し、適切な保険に入っている公認ダイブセンターがあります。
いずれかのダイビング認定団体に登録しているダイブセンターは、ダイビング認定団体のロゴマークをWebサイトや名刺などに印刷することが認められています。
TripAdvisorなどの口コミサイトでダイブセンターを見つけた後は、そのダイブセンターがなんらかの認定団体に所属していることを確認しましょう。一番簡単な確認方法は、そのダイビングセンターにダイブセンター番号を問い合わせることですが、定かでない場合は、ダイビング認定団体に直接問い合わせる方法もあります。
マスクの取り扱いについて

マスクを外す場合は、おでこの上にのせてはいけません。とつぜん波がかかるとマスクをなくす危険があります。
絶対にマスクを野球帽子よろしく横や後ろ向きにつけないでください。頭部の熱や水蒸気によってせっかく曇り止めをしたマスクも曇りやすくなってしまいます。
推奨は、完全にエキジットするまでマスクを外さないことです。こうすることで、ボートなどへのエキジット中にカメラなどを落としてしまった場合でも、即座に潜降してリカバリーできる可能性があるためです。
スノーケルについて

東南アジアをはじめとする発展途上国では、比較的海が穏やかなこともあり、ダイビング・プロフェッショナルのスノーケルへの意識が低い傾向にあります。
しかし、ハワイや日本の日本海側など、高い波が頻繁に発生する場所では、スノーケルをしていないと、命にかかわります。
スノーケルは、マスクやレギュレータと同様に、PADIが正式に定めた必須器材ですので、特にセルフダイビングを行う際には、必ず装着してください。
スノーケルについて

東南アジアをはじめとする発展途上国では、比較的海が穏やかなこともあり、ダイビング・プロフェッショナルのスノーケルへの意識が低い傾向にあります。
しかし、ハワイや日本の日本海側など、高い波が頻繁に発生する場所では、スノーケルをしていないと、命にかかわります。
スノーケルは、マスクやレギュレータと同様に、PADIが正式に定めた必須器材ですので、特にセルフダイビングを行う際には、必ず装着してください。


